PyCon Taiwan 2026¶
鈴木たかのり(@takanory)です。 2026年10月に台湾の台北で開催された、プログラミング言語Pythonのカンファレンス「PyCon Taiwan 2026」に参加してきたので、その様子をレポートします。
PyCon Taiwan 2026とは¶
PyCon Taiwan 2026のイベント概要は以下の通りです。
項目 |
内容 |
|---|---|
URL |
|
日程 |
2026年10月17日(土)、18日(日) |
場所 |
台北市 |
会場 |
台北医学大学 |
参加費 |
個人:3,490 TWD(約17,000円)、企業:6,500 TWD(約31,500円) |
主催 |
PyCon Taiwan Organizers |
PyCon Taiwan 2026公式サイト¶
筆者は過去2024、2023、2019年などのPyCon Taiwanに参加しています。 初めて参加した海外PyConもPyCon Taiwanでした。過去のレポートは以下を参照してください。
カンファレンス前日¶
カンファレンス前日に台湾入りをしました。 この日はスピーカーディナーがありましたが、残念ながら私はスピーカーではないので予定がありません。 すると台湾メンバーのYuchenがクラフトビールの見学ツアー(飲み放題付き)を企画してくれました。 私は残念ながらツアーには参加できなかったんですが、飲み放題には参加しTaiwan Head Brewersの色んなビールを楽しみました。いやー、楽しかった。
左からGTB、Kenji、筆者、Yuchen、Rex¶
飲み放題は21時までなので、その後カンファレンス会場の近くにあるFlow Brewingに移動しました。 場所をアジアメンバーに連絡しておいたところ、スピーカーディナーや今日到着したメンバーがすでに集まっていました。 いつものPyConがスタートしたな、という感じです。
アジアメンバーを中心に集合¶
カンファレンス1日目¶
今年のカンファレンス会場は台北医学大学(Taipei Medical University)の教育棟(Teaching Building)です(Googleマップ)。 台北101から徒歩15分くらいの場所にあります。
立派な大学名¶
Opening¶
カンファレンスのオープニングではConference ChairのRex氏により、イベント内容やスポンサーの紹介がありました。 私はRex氏が今年のPyCon TaiwanのChairだということを知らなかったので(主催者の一人だとは思っていましたが)、少しびっくりしました。 Chairなのにスピーカーディナーではなく、ビールツアーの方に来ていたんですね。
Conference ChairのRex氏によるオープニング¶
Keynote: From CPython to PySpark¶
スピーカー:Tian Gao
最初のキーノートはTian Gao氏によるものです。 スライドは英語ですが発表は中国語です。
Tian Gao氏¶
トークの前半はTian氏がCPythonのコア開発者になるまでの話です。
pdbを使用しているときに、llコマンドを実行するとローカルの変数の値が書きかわるというバグに遭遇しました。
これはf_localsという辞書の中身が上書きされるためであり、CPythonに対しての初めてのプルリクエストとして、この問題に対処する修正を2023年2月に作成したとのことです。
翌月にマージされ、オープンソースへの貢献のきっかけとなったそうです。
その後も継続的にPRを出していると、コア開発者のBrandt Bucher氏が連絡をくれて、レビューやマージを手伝ってくれるようになったそうです(Brandt氏は構造的パターンマッチの作者として有名です)。
そしてBrandt氏からの推薦で2026年5月からCPythonのトリアージャー(Issueの分類、管理担当)となったそうです。
その後Tian氏は「コア開発者になりたい」という目標をBrandt氏に伝え、Brandt氏からは以下の5つのステップがおすすめされました。
貢献を続ける
Issueへの返事や、他の人のコードをレビューする
特定のコンポーネントのメンテナンスを主導する
PEPや大きめの機能に取り組む
対面で交流する
コア開発者になるための5つのステップ¶
その後、多数のバグ修正とPRレビュー、PEP 667[1]の執筆と実装、PyCon USやLanguage Summitでの発表[2]や交流を行い、2024年6月にCPythonのコア開発者となったそうです。 そのときの推薦者もBrandt氏[3]でした。
Tian氏はその後も主にpdbに関する貢献を続けており、Python 3.14でのpdb内でのシンタックスハイライト[4]、3.15でpdb内のPyREPLでの複数行の修正対応[5]、デバッグ時のオーバーヘッドを削減する最適化などを行ってきたそうです。
トークの後半はDatabricksへの入社とPySparkへの貢献です。 CPythonのコア開発者としての実績が評価され、Tian氏はDatabricksにPythonの専門家として採用され、PySparkの担当となりました。 しかし当初はSparkのことは全く知りません。 まずはBlackとFlake8をruffに変更したり、mypyによる型チェックの基盤の再構築、複数の箇所に分散していた依存情報をpyproject.tomlに統一など、コードの整理から行ったそうです。 また、CIの設定ファイルを整理したり、不安定なテストを修正、CI全体の実行時間の短縮なども行ったそうです。
その後PySparkがSparkとやりとりするUDF通信プロトコルを再設計し、拡張性の高いものとなったそうです。
このようにさまざまな貢献を行い、参画から7カ月たった2026年5月28日にPySparkのコミッターとなったそうです。7カ月間に219件のコミットを行ったそうです。
このように特定の分野に対して継続的に貢献することによって、CPythonとPySparkでのコア開発者となるという道が紹介されました。
Tian Gao氏とは今回初めて会うことができました。 継続的に着実に貢献を行っていて、頭が下がるなと思いました。
From PyCon APAC to PythonAsia¶
スピーカー:Freilla Mae Espinola
このトークではPython Asia Organization(PAO)[6]のExecutive DirectorであるFreilla氏から、PyCon APACからPythonAsiaへと移行していった背景や課題、現状について共有されました。
Freilla Mae Espinola氏¶
アジア全体でのPythonカンファレンスとしては以前は「PyCon APAC」があり、2010年のシンガポールからはじまり、日本、台湾、韓国、マレーシア、タイ、インドネシアと各国持ち回りで開催され、2025年のフィリピンで終了となりました。
アジア各国にはたくさんのPythonコミュニティがあり、PyCon APACは各ローカルのコミュニティに依存し、それぞれゼロからイベントを構築していました。 そのため、ノウハウが蓄積できないという問題がありました。
この課題を解決するために2024年にPAOを立ち上げ、2026年から新しいカンファレンス(PythonAsia)を開催することとしました。 EuroPythonを主催しているEuroPython Society[7]が存在しており、この団体と同じイメージとのことです。 PythonAsiaの開催はローカルのコミュニティがリードし、PAOがサポートするという体制で運営するとのことです。
具体的な取り組みとして、イベント運営のノウハウをまとめたプレイブックを作成中とのことです。 他には前年のChairが次の年のChairのメンターとなり、経験を継承するそうです。 また、PythonAsia以外に以下の3つの交流プログラムを行っていくとのことです。
Python Across Asia:Youtubeでの対談(Python Across Asia | Episode 01 - YouTube)
Online Charity Talks:オンラインのチャリティトークイベント(PAO Online Charity Talks H2 2025 - YouTube)
PAO Post:カンファレンスの記念絵はがきを送る
質問で「どのイベントが一番エキサイトしますか?」という質問には「2027年のシンガポールでのPythonAsia」との回答がありました。 筆者も参加したいなと思っています。来年が楽しみです。
Getting Started with Signal Processing in Python: Visualizing Sound with Spectrograms¶
スピーカー:wat
日本から参加したwat氏の発表です。 初めての海外PyConでの英語発表とのことですが、スライドにさまざまなサンプルコードと実行例が表示されており、とてもわかりやすかったです。
wat氏¶
自身の口笛の音声を、最終的にPythonでスペクトログラムという画像に変換する方法を5つのステップで解説するという内容です。 各ステップではサンプルコードを示し、その実行例もあわせて表示され、わかりやすい構成となっていました。 sounddeviceを使用して音声データをNumPy配列に変換、逆にfloatのデータをsoundfileを用いてwavファイルとして保存し再利用する方法、Matplotlibを使用して音の大きさをグラフ表示する例が示されました。
音声から短い時間を取り出して、SciPyのFFTでフーリエ変換を行い、周波数成分を抽出していました。 周波数はそのまま音の高さ(周波数の値が大きいと音が高い)となるので、重要な情報です。 また各データの真ん中の要素を強調するため、ハン窓を使用する例を示していました。
実際に試せるWebサイトもあるようです。興味のある方は以下のサイトにアクセスしてみてください。
コラム:世界のPythonコミュニティとつながる楽しさ
PyCon Taiwan 2026で、初めて海外のPyConに参加して登壇しました。発表提案の採択の知らせを受けたときは嬉しかった一方、「本当に英語で発表できるのだろうか」という不安も大きかったです。それでも、「世界の参加者と技術の話をしてみたい」その思いで挑戦を決めました。
PyCon JP 2025の発表を英語向けに全面的に作り直し、発表用の原稿を作って英文のお手本音声を聞きながら練習しました。日本コミュニティのメンバーにも発音や内容をレビューしてもらい、準備を重ねました。
カンファレンス前日のSpeaker’s Dinnerでは、相手の話が聞き取れず、言いたいこともすぐに出てこなくて、「やっぱり英語で話すのは難しいな」と心細くなりました。それでもカンファレンスのトークスケジュールを見せて「あなたのトークはどこですか?」と話しかけると、会話が続きました。小さな一言から交流が始まったことが嬉しかったです。
発表後には何人もの方が質問に来てくれました。昼休みにも発表について質問を受けて会話が弾み、伝えたいことを英語でやり取りできる喜びを感じました。こちらの話を真剣に聞いてくれる人たちのおかげで、つたない英語でも交流できるのだと実感し、大きな自信になりました。
発表後に参加者と交流する様子¶
その夜のPyNightや、その後の集まりでも、各国からPyCon TWに来た参加者と交流しました。英語が完璧でなくても、Pythonが好きという気持ちを共有できる。海外のPyConでの交流はこんなに楽しいのか、と感じました。今回の登壇を通じて、もっと英語を話せるようになり、世界中のPythonコミュニティの人たちと交流したいという思いも強くなりました。
Speaker's DinnerのPythonista達との集合写真¶
詳しい準備や現地での体験は、ブログにもまとめています。 PyCon TW 2026 で海外登壇をしてきました
Learning Python Through KangaCode¶
スピーカー:Chieh-Hung (Jeff) Cheng
Chieh-Hung (Jeff) Cheng氏¶
KangaCode(www.kangacode.ai)という子どもがPythonを学ぶプラットフォームの紹介です。 スピーカーはこのプロダクトの共同創業者です。
似たプロダクトにScratchがありますが、Scratchはプログラミング言語ではありません。 従来のPythonの学習は抽象度が高く、挫折しやすい課題があります。 9歳の子どもはエディターの画面を2分で閉じます。
そんな子どもでも楽しくプログラミングを学べるようにするために、RPGを題材にし、キャラクターの移動や探索などをPythonのコードで行います。
面白い例として「5行以内で解く」という例で、教えられていないセミコロン(;)を使用し、複数行のPythonコードを1行にまとめて解いた子どもがいたそうです(すごい)。
英語と台湾語のみですが興味のある方はぜひ試してみてください。
Lightning Talks¶
PyCon Taiwan 2026のライトニングトークは、当日に申し込みを行いその中から選ばれたトークが発表対象となります。 発表時間は3分ととても短いのが特徴です。 筆者も申し込んだところ選ばれたので、無事にイベントに爪痕を残すことができました。
タイトルは「Talks, Beer & Python: My Overseas PyCon Journey」で、自身の海外PyConに参加した経験を共有しました。 そして、得られるものがあるのでみんなも海外PyConに参加しましょう!!という内容です。 トークの最初で「海外PyConに参加したことある人?」と質問すると30%くらいの人が手を上げており、思ったよりも多くてびっくりしました。
このトークを聞いて、初めての海外PyConに参加した人と、いつかどこかで会えるといいなと思います。
筆者のライトニングトーク¶
他のライトニングトークでは、韓国から参加しているHan Lee氏が、Pythonコミュニティによって自分が成長した体験を共有してくれました。 似たような内容をPyCon JPでも発表してくれていて、台湾はその短縮版のような感じでした。
Han Lee氏¶
PyNight→ビール→夜市→ビール¶
カンファンス1日目が終わった後はPyNightというイベントが開催されました。 PyNightはピザなどを食べながら参加者同士で交流するイベントです。 筆者も同じテーブルになった人と自己紹介をして交流しました。
PyNightのピザ¶
ただ、今年は会場の都合でアルコールが出せないとのことで、筆者やUKから参加しているCheukさんは「ビールが飲みたい!!」 と強く思いました。 昨日一緒に飲んでいたYuchenやKenjiに「どこかおすすめのお店ある?」と相談し、教えてもらったBeer Geekというお店に飲みに行きました。
Beer Geekにて(wat、Toomas、Petertc、Soojin、Cheuk、筆者)¶
その後、臨江街観光夜市をぶらぶらし、Cheukさんがおすすめする「御品元冰火湯圓」というかき氷の店に行きました。 あとで調べたところ、ミシュラン・ビブグルマンにも載ったことがある人気店のようです。 冷たい氷の上に温かい団子が乗っているという、変わったかき氷ですがおいしかったです。
お団子の乗ったかき氷¶
その後昨日と同じ店(Flow Brewing)で一杯飲んでPyCon Taiwanの1日目が終わりました。
カンファレンス2日目¶
カンファレンス2日目です。
Keynote: From Data Collection to Skill Training: Next-Generation Sports Technology Combining AI and VR¶
スピーカー:Anita Hu
Anita Hu氏¶
2日目のキーノートは台湾の精華大学の教授であるAnita Hu氏によるトークです(精華大学と書いてあって中国の大学だと思っていましたが、台湾にも同じ名前の大学があるようです)。 Anita氏はスポーツ分析向けのAI技術の会社の共同創業者でもあり、今回のトークでは、AIによるスポーツ分析のさまざまな事例が実際のデモの動画とあわせて述べられました。
従来のデータ収集方法は多数のカメラ、GPSなどが必要で非常に高額です。 AIを活用して少ない台数のカメラ映像から、選手やボールを自動追跡したり、得点が入ったといったイベントを自動検知する仕組みを構築しているそうです。
1つのカメラ映像から、複数の人を判別して追跡するためにさまざまなAIのモデルを使用しているそうです。例えば以下の様なモデルです。
選手やボールなどの動態を追跡するモデル
試合中に発生する得点などのイベントを検出するモデル
追跡したトラッキングデータをもとに、チームの戦術を分析するモデル
トラッキングデータを元に3Dで再構成するモデル
バスケットの試合を例にしていますが、たとえばバスケットの3秒ルールでは、どの選手が3秒間ペイントエリアにとどまっているかを検知します。 他にもシュートをカウントするモデルでは、2点か3点かを自動で判別します。
アマチュアの試合も対象としているので、フロアにさまざまなスポーツのラインがひかれている場合があります。 その場合でも、正しくバスケットのラインを判別するモデルがあるそうです。
他にボクシングなどのカメラ映像では人が重なっているため、見えない人の姿勢を推定するモデルや、スポーツの試合で自動追尾を行うカメラを操作するモデルなども紹介されました。 このAIが撮影した映像と人が撮影した映像を確認してもらったところ、すでにどちらが撮影したかほぼわからない状態になっているそうです。
学習データとしては、現実の試合ではほぼ発生しないシチュエーションも用意する必要があります。 そのため、シミュレーターで学習データを作成するということを行っているそうです。 学生にサッカーゲームやバスケットのゲームをプレイしてもらい、その映像を学習データとして活用しているそうです。
他にも多くの事例が紹介されていました。 スポーツという身近な分野に、さまざまな方向性からAIを活用した改善、効率化などが行われていることを知ることができました。 ただ、逆にそれらのことが行えている人間の審判ってすごいんだな、ということも感じました。
Learn Japanese with Manga! Building a Multimodal Search Engine with Gemini Embedding 2¶
@x0mg氏¶
日本語の学習をするときに、マンガのセリフとその音声をセットで学習したいというモチベーションで開発しているシステムの話です。 マンガで任意のセリフで検索を行うと、対応するアニメのシーンが検索され、その音声を聞くことができるというものです。
マルチモーダル検索によりテキスト、音声、動画でも近いベクトルのものが選ばれます。 ベクトル化にはGemini Embedding 2を使用したそうです。 動画を15秒単位の短いものに分割し検索対象とします。 結果として、マンガの画像から対応する動画を探すのは精度が高く、他にも音から動画を探したり、セリフからマンガと動画を探すといったことができるそうです。
ソースコードなどは以下で公開されています。 興味のある方は見てみてください。
Avoiding Zero-Trade Policies in RL with a Decoupled MLOps Architecture¶
スピーカー:Sho Tanaka
Sho Tanaka氏¶
日本から参加したSho Tanaka氏のトークです。 円とアメリカドルのやりとりをDQNという強化学習で実施するという実験を行った話です。 2025年の一年間の為替のデータを用意し、前半70%を学習データ、残りの30%をテストデータとして実施したそうです。 すると、取引コストなどを避けるために、最終的に「取引を一切しない」という状態になったそうです。
強化学習モデルとPythonによる実行エンジンを分離することによって、売買を行うようになったとのことです。 ただ、最終成果としては少しのマイナスだったそうです。
この内容を聞いて、やはり長期保有が一番なのか、と本題とは違うところに感想を持ちました。
How Static Type Checkers Understand Dynamic Python¶
トーク概要:https://tw.pycon.org/2026/en-us/conference/sponsored/21
スピーカー:Rebecca Chen
Rebecca Chen氏¶
MetaのエンジニアであるRebecca Chen氏によるトークです。 MetaではPyreflyという型チェッカーを作成しており、型チェッカー全般の話とPyreflyとMypyの比較などが語られました。
Metaが行ったアンケート[8]によると85%の人が常に、またはたまに型ヒントを使っているそうです。
PydanticやDjangoなどのモデルで型チェックを行いたいが、型情報が存在しないためチェックできない課題がありました。
そこでPEP 681が提案され、typingモジュールに@dataclass_transformデコレーターが追加されました。
このデコレーターを使用することによって、データクラスに似たモデルにも、データクラスのような型情報付けて、静的型チェックができるようになります。
トークの後半ではPyreflyとMypyの比較がされました。 Pyreflyはさまざまな機能が組み込まれていますが、Mypyではプラグイン方式をとっています。 組み込みは使いやすく、プラグイン方式は柔軟です。
Pyreflyはまだ使ったことがありません。 組み込み型というメリットもあるので、ちょっと使ってみてもよいかなと思いました。
コラム:PyCon TW 2026 初めての海外PyConに行ってきました!
こんにちは!広島のakiko_mです。
今年8月、地元広島で開催されたPyCon JP 2026(8月21〜22日)が、私にとって初めてのPyConでした。それから約2か月後、今度は台湾・台北で開催されたPyCon TW 2026へ!(^▽^)/
技術的な話についていけるかな、英語や中国語で交流できるかな……と不安もありました。でも、まずは行ってみよう!と、初めての海外PyConに飛び込みました。
今回の目的は主にこれらの2つでした。
PyCon JP 2027にスタッフとして参加する予定なので、海外から訪れる参加者の視点を自分でも体験したい。
台湾で出会った方にも「日本のPyConに行ってみようかな」と思ってもらえるきっかけをつくりたい。
この2日間、参加したセッションをすべて理解できたわけではありません。それでも、登壇者の話を直接聞き、会場の反応や熱気を感じる体験は、現地に足を運んだからこそ得られるものでした。
特に印象に残っているのは、PyLadies KaohsiungのMars Wengさんのセッションです。
セッション終了後、数日前から考えていた二つの悩みを相談しました。
一つは、男性の参加を制限することなく、学びに来てくれる女性も安心して過ごせる場をどうつくるか。もう一つは、自分の地域でプログラミングやデータサイエンスに興味を持つ女性たちと、どうすればつながれるのか、ということです。
Marsさんは私の話を聞き、これまでの経験から参考になる知見を気さくに共有してくれました。
海外のコミュニティで活動する方と直接話し、自分の悩みについてヒントをもらえたことも、今回参加してよかったと思う経験の一つです。教えてもらったことを、これから少しずつ実践していきたいです。
両日とも、終了後の交流会にも参加しました🙌
1日目の公式イベント「PyNight」では、テンポよく飛び交う中国語に入るタイミングをつかめない場面も。それでも、同じテーブルの方々と、困ったお客様への対応や縦割り組織の悩みなど、国を越えて共感できる仕事の話で盛り上がりました。SNSでもつながりができた、うれしい夜でした。
2日目の非公式アフターパーティーは、2日間を終えた開放感いっぱいの雰囲気。ビールに高粱酒(アルコール度数58%の蒸留酒!)が継ぎ足される一幕もあり、ボランティアスタッフの皆さんや韓国からの参加者とも交流できました。
さて、当初の目的は果たせたでしょうか。 会場で迷子になったり、日本語が聞こえて思わずホッとしたり。海外からイベントに参加する人の気持ちを、自分自身の経験として少し理解できた気がします。この経験を、来年のPyCon JP 2027でのスタッフ活動にも活かしたいです。
出会った方々が日本のPyConに興味を持ってくれたかどうかは、まだわかりません。でも、私はぜひまた皆さんに会いたい!と思っています。
今回は海外PyConだけでなく、初めての海外一人旅でもありました。現地で気にかけてくださったtakanoryさん、watさん、whitphxさん、本当にありがとうございました。つながりをつくってくださったPyLadies Tokyoのmaayaさん、日頃からお世話になっているmakinoさんにも感謝しています。
参加する前は不安もありましたが、行ってみると、言葉や技術への自信が十分でなくても楽しめる瞬間がたくさんありました。セッションからの学びはもちろん、人との出会いが次の一歩につながる。それもPyConの魅力なのだと思います。
海外PyConが気になっている方は、ぜひ一度、飛び込んでみてください。次の会場でお会いできたらうれしいです!
臺北醫學大學の近く、飛行機の窓からみた台北101。楽しさのあまり、気がつけば写真をほとんど撮っていませんでした¶
お弁当とおやつ¶
カンファレンス中は昼にお弁当形式でのランチ、夕方にはおやつが提供されます。 また、カンファレンス2日目は暑かったので、冷たいコーヒーと紅茶も提供されていました。
おやつ¶
Lightning Talks¶
2日目のライトニングからいくつか紹介します。
インドネシアから参加しているNizar氏は、台湾や他の海外PyConに参加した経験について語っていました。
Nizar氏¶
同じくインドネシアから参加しているLufti氏は、自身が主催しているPyJogja(ジョグジャカルタ)が10年間で45回のイベントを開催してきたこと、12月にミニカンファレンスを開催することが述べられました。 ジョグジャカルタはPyCon APAC 2024[9]の会場でもあり、また行ってみたい場所です。
Lufti氏¶
TP氏からは、AIを使わないシンプルなスライドで発表しよう!!というトークがされました。 とくにライトニングトークはシンプルな方がわかりやすいので、筆者も同感です。
TP氏¶
Closing¶
クロージングでは最初に抽選会が行われました。 1日目にライトニングトークをしたHan Lee氏が当選してたんですが、もらったソフトウェアは台湾でしか動かないものだそうです(このあとのPartyで本人から聞きました)。
商品を受け取るHan Lee氏¶
参加者数は296名、72名の海外からの参加者(多い!)。全体の48%が初参加とのことです。 国別の参加者数では、韓国からが19名でダントツでした。 日本からは11名が参加したようです。私が出会えていない日本からの参加者が他にもいそうです。
国別の参加者数¶
クロージングでPyNightを紹介する写真が表示されました。 このテーブルに私も座っていたんですが、このときはちょうど写真の左上でYuchenとKenjiに次に行くクラフトビールの店を相談しているところでした。
PyNightを紹介する写真¶
こうしてPyCon Taiwan 2026は無事に(カンファレンスは)終了しました。
See you at PyCon TW 2027!¶
打ち上げに参加¶
イベント終了後はChairのRex氏に声をかけてもらい、台湾スタッフの打ち上げ[10]に混ぜてもらいました。 奥のテーブルでは酒好きのRex氏とYuchen氏が率先してまわりを煽り、台湾ビールを飲みまくっていました(危険なテーブルです)。
打ち上げの途中で、この日が誕生日のメンバーを祝うというサプライズがありました。ほっこりしますね。
誕生日を祝われるメンバー(左)¶
その語Gravityというクラフトビールを扱っている店にいきました。 この店ではなんだかんだで午前2時くらいまで飲みながらいろんな話をしました。
最後まで残っていた酔っ払い達¶
非公式スプリント¶
次の日はPyCon Taiwan 2026としては本来なにもイベントはないのですが、台湾メンバーのWeiとTPが非公式スプリント(開発イベント)を開催してくれました。 この日は月曜日で、筆者はもともと仕事をする予定だったので、スプリント会場で仕事をしていました。
非公式スプリント¶
ランチはみんなで芝鄉涼麵というお店へ。 私は鶏肉の入った涼麵と味噌スープを注文。涼麵は冷やし中華に似た感じ、味噌スープは日本の味噌汁よりは薄味ですがどちらもおいしかったです。 こういうのは地元の人に連れて行ってもらうと、よいお店に連れて行ってもらえるのでありがたいです。
スプリントのランチ(140台湾ドル)¶
台湾最後の夜¶
スプリント終了後は仕事をしていた台湾メンバーや、観光をしていた韓国メンバーなども合流してみんなで中華料理を食べに行きました。 北京ダックを筆頭に、いろいろおいしかったです。
円卓で中華料理¶
その後はいつものように酒好きメンバーで23 Publicというクラフトビールの店へ。 パイナップルケーキ以外のおすすめおみやげ[11][12][13]を教えてもらったり、PyCon mini Tokyoがあるので来てね!と伝えたりしていました。
飲み会大好きアジアメンバー¶
ここでクイズです。 カンファレンス前日から、すべての日で飲み会の写真に写っている人が私以外にいます。 わかりますか?
終わりに¶
たくさんの台湾メンバーの友人との再会と、キーノートのTian Gao氏含め、初めましての人との出会いもあるPyCon Taiwanでした。 刺激的なトーク、友人のwatさんの初英語トークへの挑戦、自分もなんとかライトニングトークができ、充実したイベントでした(クラフトビールを飲んでいるだけじゃないんですよ!!)。
次は12月12日に開催されるPyCon mini Tokyoか、はたまたその前にどこかに行くのか!?乞うご期待。
台北101¶